さて、歪みの起きた屋根の写真をご紹介しましたが、ここからが本題です('◇')ゞ
この屋根の歪み、一体なぜ起きるのでしょうか?
瓦は本来、割れさえしなければ半永久的とも言われるメンテナンスフリーな屋根材のはず。
昭和初期までは日本全国で一般的だったのは、屋根下地の上に大量の土を乗せ、その上に
瓦を並べる土葺きという工法でした。
この工法では、使われている土の劣化によって瓦を固定する力が弱くなっていきます。
今でも、屋根リフォームの現場に行くと土葺きの瓦屋根を目にすることがありますよ。
という事で、考えられる歪みの原因は、葺き土の劣化。
関東では関東大震災以降、関西では阪神大震災以降に主流になったのが、葺き土を使わずに
下地の上に敷いた横桟に瓦のツメをひっかける工法なのですが、この場合の歪みの原因は
瓦の隙間に詰められた漆喰の劣化や、一部固定に使われた釘の劣化などが考えられます。
歪みは初めは瓦の小さなズレから始まります、突然グニャ~っと歪むわけではありません。
小さなズレから雨漏りが起こり、木下地が腐食して歪みが進行している場合もあります。
ウチの屋根、ずいぶん前から歪んでるけど雨漏りしてない。
ではすみません、何か原因があるから歪んでいるんですよ!
大事になる前に是非一度、街の屋根やさんの無料点検をご活用下さい!
今回はここまで!